こんにちは!
表参道 AFLOAT D’Lの井上晃輔です!
癖のお客様を多く担当させていただいています。
それゆえに縮毛矯正をやることが多いのですが、ブリーチしてある状態でいらっしゃることもしばしば、、、
「ブリーチしてありますが、縮毛矯正はできますか?」
とよく聞かれます。
お客様からたくさんのお悩みを聞いてきました。
髪がジリジリしてる状態の方や、途中で髪が切れてるケースなど。
ブリーチは一度施術を行うと、ブリーチした部分を切るまで、ずっとお付き合いすることになります。
今回はブリーチ毛に対する縮毛矯正の考えを書いていこうと思います。
・ブリーチ毛に縮毛矯正は可能か?
答えは、髪の状態によっては、可能です。
というのも、髪の毛が縮毛矯正に対する体力が残っているかが大切。
髪の体力に対して薬剤を選定していきますので、限度はありますが一応できます。
ですが、それなりのリスクがあることは、事実ですのでそこはよく理解しておきましょう。
でも毛髪の知識があれば、考え方は簡単なんです。
・考え方
では、なぜブリーチ毛にストレートは簡単なのか?
ここから話しが難しくなりますが説明すると、
カラーをすると髪の毛内部のS1結合が切れやすくなります。というのは、S1結合がダメージします。
ブリーチをしたら恐らくは結合は破壊されまくるでしょう。
つまりブリーチ毛に対してはチオの使用量は少なくていいということになります。(S1を切る必要がないから)
ブリーチ毛って髪の毛が柔らかくて弾力とかハリコシってあんまり感じなくないですか?
髪の内部の結合が切れちゃうんですよね。
癖の種類によっては(S1結合の影響が大きい波状毛とか)癖が伸びちゃったりします。
緩い癖とかなら、癖は無くなるかもしれませんね。
つまり、ブリーチ毛に対してはS1結合に対する還元はほとんど必要無いです。
S2結合の切断をメインに考えればOKです。
それと基本的にアルカリはほとんど必要ないです。
ブリーチによって髪の毛の表面や内部が、破壊されているのでアルカリでキューティクルを開く必要もなくなりますので、超低アルカリもしくはノンアルカリのシステアミン、酸性域のスピエラかGMTでもいいと思います。pHもアルカリ域ではなく酸性域〜中性域で行うと◎
でもその際に還元剤のpkaも意識してあげるのも大切です。詳しくは別の記事で書きます。
・注意点
注意点として頭に置いておかないといけないこととすれば、
ブリーチをしている→ダメージをしている
ということなので、髪の毛の体力が少なくなっている状態です。
癖を伸ばしまっすぐするのは簡単ですが、自然な質感になるかというと、なかなかそうはいかないと思います。
元々弾力がありませんので毛先は曲がりづらく不自然なまっすぐになります。(強い薬剤やストレートアイロンで固く真っ直ぐにした質感とはまた別です。)
そもそもブリーチをしたらなんとなくそんな感じになります。汗
なので、ブリーチしてある髪の毛をまっすぐすることは、薬を弱くコントロールするだけですので比較的簡単ですけど、髪に弾力がないので自然にするのは難しいですよということです。
・まとめ
ブリーチ毛に対しては
癖の強さ→TG(還元力)や放置時間のコントロール
髪質→ブリーチ毛ですのでアルカリ量は最小限か無し
癖の種類→一番メインで考えるのはS2結合の還元
結構シンプルです。
放置時間でコントロールするといいと思います。
一見シンプルで簡単そうですが、やっぱりリスクもあるので、お願いするときは慎重にいきましょう。
ジリジリになってしまうと、直すのは難しいので。
綺麗になりたいお客様のことを想い全力で施術させて頂きますが、髪の状態によってはお断りする場合もあります。
僕に相談してみたいと思ってくださった方は下記からご予約お待ちしております。